ふすまの絵合わせで心を癒やす

襖に水墨画

畳が広がる和室の情景を美しくする役目を果たすひとつに、ふすまがあげられます。
ふすまの歴史は深く、遡ると平安時代から使用されていたと考えられています。それらは歴史的な絵図に描かれており、その構造は現在でも変わらず受け継がれています。
ふすまを想像すると真っ先に表面に施された模様や絵が浮かびます。それらは様々な種類があり、和室を彩る一つともいえます。

ふすまは自由に取り外すことができ、部屋を仕切る役割を果たすだけでなく部屋の大きさを変えることも出来ます。
また、真白いふすまでは影絵を楽しむことができ、日本人の楽しみの一つともされていました。
なにより、ふすまで仕切られた部屋と部屋には日本人の配慮する精神と気遣いの精神が行き届いていました。

現在ではほとんどがドアで部屋が個別に仕切られ、空間が完全に遮断されています。それも生活方法の一つですが、
昔ながらの日本人の心を表したふすまは家族の心を繋げる部屋の一部しても大切なツールといえるでしょう。
ふすまには完全に音や光を遮断することができず鍵も掛けられないためプライバシーの保護としては現代の波にどんどん合わなくなっていくでしょうが、
その、音や光が漏れるからこそ気遣える、配慮できる精神は残り続けてほしいものです。

ふすまには部屋の仕切りを担うだけでなく、絵柄を施すことによって絵合わせを楽しむこともできます。
それぞれが独立したようで、閉じると一つに繋がる絵は、ひとつのアート作品とも考えられますし、心を癒してくれます。
そのふすまと繋がるものとして障子もあげることができます。

障子の良さを楽しむ

障子と和太鼓

和室に含まれる畳、ふすまの他に障子があげられます。
障子とは、和室の扉や窓として用いられるもので、木材を使い四角で構造され、その四角の空洞に紙を貼り付けたものです。
現在ではガラスをはめ込んだ障子も存在し、ニーズに合わせた障子が作られています。

障子の良さはやっぱりあの紙にあります。子供の頃、穴を開けてしまい親に叱られた記憶がある方もいるでしょう。
障子は直射日光を防ぐ効果があり、あの淡い色の紙からは程よい光が部屋に入るようになっています。
また、熱を遮蔽し吸収するので、窓ガラスに比べ部屋に入る熱を防ぐことができます。

障子には紙の特徴として空気を換気し清浄化する効果を持っています。そのため自然に近い状態で空気の入れ替えをできることができます。
他にも吸湿性があるので、室内の湿度を適切にする効果があります。

現在一般的に使用されている窓ガラスに比べると耐久性は弱いですが、そういった効果があるので部屋の一部に利用する形で採用すると部屋の雰囲気と空気がガラっと変わります。